000 %

スタッフコラム

年間230件取り扱いのプロが教える!間違いだらけの承継開業!



承継完了がゴールではない


事業承継を検討する開業希望者において、最もよくある”間違い”といえば、「承継開業擦ればそのまま儲かる」と考えているというもの。事業承継による薬局の開業(引継ぎ)と考えると、承継を完了するというところがゴールになってしまうのも仕方がないのかもしれません。

しかし、承継したあと薬局の経営が上手くいかなければ、譲り渡してくれた前オーナー様にも、地域の患者様にも、処方元の先生や一緒に働いてくれる従業員にも良い結果にはなりません。

確実に言えるのことは、薬局の承継開業における「承継の完了」はスタートであり、自分で新規に調剤薬局を設立するのと同じく、その後の経営を成功させるのが目的となるということです。

いかに承継をするのかではなく、開業した後に経営がしやすいかどうかなどを踏まえて承継案件を検討して、承継開業に臨むのがベストでしょう。


承継開業で重要な3つの見極めポイント

では、「開業後に経営がしやすいかどうか」を検討する際に、どんな点に注目して検討すれば良いのでしょうか?大きく分けて3つのポイントがありますので、順番に見ていきましょう。


1:赤字店舗 = 悪ではない
調剤薬局に限らず、承継案件というものはそれまでの経営実績というものを数字を踏まえて見ることができ、それを元に譲受候補者は検討を進めることになります。

赤字になっている店舗の案件もあれば、雇用されていたときには考えられなかったような額の黒字が出ている案件もあるでしょう。重要なことは、ここで開示される数字は、あくまで現状のオーナー様が経営されていた過去の実績であり、今後を保証するものではないということです。

黒字だと出ていたとしても、現オーナー様の属人的な能力が非常に高いことで作られた可能性もありますし、赤字だとしても経営者が変われば必要のない経費をしようしているだけであったり、管理部門の給与分を含んでしまって赤字になっているというような場合もあり、経営者が変われば黒字や赤字が反転することはあります。

そのため、「赤字だからダメ」と案件の詳細を聞く前に諦めるのではなく、どうしたらこの薬局を黒字にできるのか?なぜ赤字になっているのか?など深堀して検討すると良いでしょう。


2:承継完了までの期間
次に注目したいのが、承継完了までの期間です。譲り渡し・売却をご検討されている現在の経営者様の承継したい理由によっては「出来るだけ早め」であったり、「3ヵ月後までに」などという案件もあります。

逆に、「今すぐじゃなくても良いから良い候補者が現れたら」というお考えをお持ちの経営者の方もいらっしゃります。

どちらが良い・悪いということではなく、ご自身の開業までのイメージとすり合わせ、スケジュールやタイミングが合うかを見極めることが重要です。

期限が迫っているからということで、必要以上に焦ってしまえば見落としをしてしまうかもしれませんし、できるだけ早く開業したいと考えているのに、現在の経営者様の決断によって待ちが長くなってしまう可能性もあります。

また、見落としがちなのが退職のスケジュールです。
法律上の退職は、退職の意思を会社に伝えて14日で退職ができることにはなっていますが、仕事の引継ぎや現在の職場での引き留めが行われ、思っていたスケジュールで退職できなかったということも、可能性としては考えられます。

自身の退職スケジュールと承継のスケジュールにズレが起きないようにコントロールできる案件で承継を検討すると良いでしょう。


3:お金さえあれば何でも買えるわけではない
承継開業は、時として新規での薬局開業よりも高額な支払いが必要になることがあります。特に、既に多くの利益が出ているような薬局を引き継ぐ際にはそれなりのお金が必要になってきます。

ただし、間違えてはいけないのは、「お金があれば何でも承継できる」というわけではない事です。

事業を譲り渡す際の経営者様の心理として、お金の面は確かに重要です。しかしそれ以上に、引き継いだ後に薬局を適切に運営できそうか、人間的に信頼出来るのか、関係者との人間関係には問題がなさそうかなど、「お金以外の面」も非常に大きく見た中で、譲り渡す相手を見極めています。

譲受候補者としての開業希望者としては、そういった数字やお金に表われない面についても見ておく必要があります。

現在の経営者様が経営してきた店舗は、やはり経営者の理念や雰囲気などが残っています。そのため、どれだけ優秀な開業希望者と優秀な経営者同士の承継であったとしても、理念や考え方の違いで承継後に上手く経営できないということもあります。




CBコンサルティングは調剤薬局の承継開業を熟知しています。

ここまで読んでいただくと、承継開業は非常に複雑で難しいと感じられてしまうかもしれません。

しかし、大丈夫です。私たちCBコンサルティングは年間200件以上の薬局の承継案件を担当しており、成約実績も業界No.1を誇るプロフェッショナルです。

調剤薬局の承継開業についてはどんな些細なことでも構いませんので、当社に一度ご相談ください。