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【募集要項の見方】社会保険編


本日は、【募集要項の見方 第3弾】として
【社会保険編】をお送りします。

 

社会保険といっても、広義と狭義があり、
以下のような分け方になっています。

 

社会保険(広義) ― 労働保険    ― ①雇用保険
                   ― ②労災保険
         ― 社会保険(狭義)― ③健康保険
                   ― ④厚生年金
                   ― ⑤介護保険
 

さて、その中で今回取り上げるのは【③健康保険】に関わる内容です。

 

それは「協会健康保険と薬剤師国保の違い」です。

 

「協会健康保険」は多くの会社員が勤め先で加入している
社会保険ですので、なじみがある方が多いと思います。
調剤薬局でも、こちらの協会健康に加入することが多いのではないでしょうか。

 しかし、中には「薬剤師国保=薬剤師国民健康保険組合」という会社もあります。
この「薬剤師国保」とは一体どういうものなのでしょうか?

薬剤師国保は、厳密に言うと社会保険ではなく
国民健康保険(国保)の一種です。

ただし、「薬剤師国保」は「社会保険」にできるだけ近づけたものなのです。
では、その違いを見ていきましょう。

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【保険料の支払いについて】

■協会健康保険
⇒ 個人と法人の折半(保険料の半額を法人が負担)

 ■薬剤師国保
⇒ 加入者個人が全額負担

 こう見ると
「薬剤師国保のほうが損だ!全部自分で払うなんて!」と
感じる方が多いかと思います。

しかし、一概にそうとは限りません。
それは【所得によって保険料は増えない】という特徴がある為です。

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 【保険料の金額について】

■協会健康保険
⇒ 所得に応じて保険料が変わる
 (所得が高ければ高いほど、保険料も高くなります)

 ■薬剤師国保
⇒ 所得に関わらず、保険料は一定

 薬剤師国保の内容は、各都道府県によって異なるため、
詳細は各地域の組合に確認が必要ですが、こういった特徴がある為
月々の収入額によっては、薬剤師国保のほうが安くなることもあるのです。

 

※協会けんぽの保険料は、以下から調べることができますhttp://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat330/sb3150/h31/h31ryougakuhyou4gatukara

 ※薬剤師国保は、都道府県によって異なるので該当地域のものを調べましょう

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【扶養という概念の有無】

■協会健康保険
⇒ 扶養という概念がある
  扶養家族には、追加の保険料はかからない

 ■薬剤師国保
⇒ 扶養という概念は無い
  つまり、扶養家族1人1人に保険料がかかる

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また、他にも「健康保険」にはあって
「薬剤師国保」には無いものがあります。

 

(1)傷病手当金の支給無し
⇒被保険者本人が療養のため、
 4日以上仕事を休んで給料を受けられないときの手当金です。

(2)出産手当金の支給無し
⇒「出産手当金」は被保険者本人が出産のため仕事を休み、
 給料を受けられないときの手当金です。

 

 こう見ると、やっぱり薬剤師国保のほうがダメなのでは!?
と思ってしまいそうですが、それは個々の価値観次第です。
絶対にこっちが良い!というのはありません。

ここでお伝えしたいのは、入社後に
「あれ?ここって薬剤師国保だったの?」
「いざ出産するまで、出産手当金が出ないなんで知らなかった」
とならないように、きちんと理解しておきましょう、ということです。

 

このコラムを読んでくれた皆さん、次回から
募集要項を見る際は、少し意識してチェックしてみてくださいね。