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お客様の声

<インタビュー>職員のやりがいや安心、さらには法人全体の発展にも繋がる新人事制度

株式会社エナジィー


株式会社エナジィー(愛知県・名古屋市)では、2022年4月より、新人事制度の運用がスタートしました。これまで、同社と、関連する介護事業会社2社が、それぞれ介護・福祉事業を展開していたなか、グループ化を目指す話が持ち上がりました。しかし、グループ化を目指す過程には、まずは、各法人で異なる評価や給与制度を一律に整備する必要がありました。職員の働きやすさや安心を一番に考え、法人全体の発展のためにも、踏み出した大きな一歩。そこにかけた想いや今後の展望について、取締役 仲筋 圭 様にお話を伺いました。

グループ化を目指し、3つの法人の評価・給与制度を一律に

―新人事制度の構築・運用に至ったきっかけ・背景について教えてください

当社を含む株式会社Eグループは、現在、ホールディングス体制のもと、介護事業会社を3社、社会福祉法人を1社運営しています。

以前はグループではなく、当社と、関連する介護事業会社2社が、それぞれ介護・福祉事業を展開していました。そんななか、職員の働きやすさや安心を一番に考え、法人全体の発展のためにも、ゆくゆくは、グループ化を目指していました。

しかし、グループ化を目指す過程では、各法人間を跨ぐ人事異動ができないことが大きな課題でした。新規で立ち上げた事業所と他法人より譲受した事業所で、評価や給与制度が異なっていたためです。各法人で、職員ごとに給与を決定していたことも課題の一つでした。 そこで、さらなる事業拡大や、人員増に踏み出す前に、評価・給与制度を一律に整備したいと考え始めました。

―新人事制度を構築・運用するうえで大切にされてきた軸は何ですか?

職員にとって、働きやすさや安心に繋がる制度変更となることを重視しました。介護事業は”人材”が最も重要な経営資源になるので、職員にとって不利益変更は絶対に避けるということは、役員間で共通認識を持って進めていました。

そのため、変更前と比較し、人件費はあがりました。一方で、費用がかさんだ分は、売上でカバーしていくという方針に、思い切って舵を切りました。

満足のいく制度変更の過程には、議論の停滞等の苦労も

―新人事制度を構築・運用するうえで難しかったこと・苦戦したことを教えてください

対外的にはコロナの影響もあり、集まって会議ができないこともありました。ただそれ以上に、給与制度を変更することで職員の退職に繋がらないかという不安が大きく、何度か話が進まなくなってしまったことがありました。

特に当初は、根拠や数字をもとに話すのではなく、各法人の役員の思い込みで議論を進めてしまったこともあり、話がまとまらなくなってしまったと思います。役員同士の意見のぶつかり合いも、1回や2回ではなかったですね。

ー3つの法人の制度を一律に整備するため、どのように議論を進められたんですか?

今回、各法人の役員とCBコンサルティングのコンサルタントの方と、計7名で議論を進めていきました。そこではどうしても、自分が役員を務める法人に肩入れしてしまう場面もあり、議論がまとまらないこともありました。もう少し人数を絞って議論した方が良かったかもしれないと感じたこともありましたが、最終的には、合議のうえで構築を進めたことで、役員間でも共通認識を持つことができました。

今では、役員全員が新人事制度に納得感もあり、満足しています。また、この新人事制度の運用を理由に、職員の退職に繋がってしまったケースがないことにも、安心しています。

株式会社エナジィー様

新人事制度の運用から3ヵ月、職員からはやりがいの声も

―新人事制度を構築・運用して良かったことを教えてください

これまで、定期昇給や福利厚生の側面からは、職員の安心を十分に守れていなかった部分もあり、不安の声があがったこともありました。そこで、今回、細かい項目まできちんと決められた給与制度を周知できたことで、職員の安心やモチベーションの向上に繋がった点は良かったです。実際に一人ひとりに給与制度の変更点を伝えたときも、建設的な疑問点は出てきても、文句や不満を言う人は一人もいなかったです。

また、給与設定や仕組みについて、役員間で考えを統一できたことも良かったです。これまで、職員一人ひとりがその時々にかかえる事情を踏まえて、一つひとつ悩み、解決してきた部分がありました。これからは、今回整備した給与制度をもとに判断ができるので、これまで各役員の判断によって生まれてしまっていた揺らぎや偏りをなくすことができます。

―実際に、職員の皆さんから反応や声はあがっていますか?

はい。今回、資格手当にもランクを付けたことで、何をどこまで頑張ったら、どのように評価されるのかという点が明確になりました。そのため、「ここまで評価されるなら、もう少し頑張ってみよう!」というやりがいにも繋がっているようです。そこは、私たちとしても非常に嬉しく思っています。

―職員の皆さんの努力がきちんと評価される制度となっているんですね

そうですね。Eグループは「みんなが笑顔になる介護」を創業理念に掲げています。職員それぞれが同じサービスを提供しているなかにも、利用者様の満足度を高めていくための頑張りは惜しまないでほしいです。そして、その一人ひとりの頑張りをきちんと評価していきたいです。創業理念に同意し、同じ気持ちでそれぞれの価値を高めていける、そんな職場環境を目指しています。

新人事制度を活かし、地域社会への貢献を目指す

―さいごに、新人事制度を活かした今後の目標・ビジョンを教えてください

今後もグループとして事業拡大の意向を持っており、2棟の事業所増設が確定しています。こちらに伴い、職員数も増加予定です。今回、人事制度を新たに構築し、運用をスタートできたことは、採用面でも活きています。

例えば、給与制度がきちんと整っているということや、段階を踏んでキャリアアップができるということを伝えることができています。皆さんの安心材料になることもそうですし、私たちの創業理念に沿った人材の確保にも繋がります。

新人事制度を活かして、これからも、「みんなが笑顔になる介護」の実現と地域社会への貢献を目指していきます。

株式会社エナジィー様