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スタッフコラム

意外と知らない!?検討段階で準備しておくべきこと7選


薬局の承継開業はタイミングがとても大切になってきます。自身が望むエリアで、自分が望む時期に開業ができるのはごく稀のことです。

独立開業をすると決めた時から行っておくと良いことについてご紹介いたします。



承継開業までのプロセスとは

「自分の思い描く薬局を経営する!」というやる気だけでは開業することはできません。

承継案件との出会いはお見合いと似ていると言われおり、いつ条件に合った薬局と巡り合えるか分かりません。開業を考え始めたら、より多くの情報を取集するため、仲介会社への登録等をおすすめします。

承継開業を成功されるキーとして最も重要なのが事前準備をしっかり行うこと。事前準備が充分にできている方は、独立開業への距離が短くなるだけでなく、開業後の失敗や後悔が格段に少なくなります。


開業を考え始めたらすべき4つの準備事項

開業したいという想いはあるけれど、何をしたら良いのか分からないとご相談いただくケースは良くあります。

実際に独立開業を成し遂げた方、開業後も順調に経営されている方は、具体的にどのような事前準備をされていたのかをご紹介します。

■「独立開業したい」という理由を明確にする

「なぜ独立したいと思ったのですか?」

売手や融資を受ける金融機関から必ず聞かれる当然の質問ですが、実はきちんと答えられない方は意外と多いのです。

理想の為、お金の為、家族の為・・・。

「何となく」の回答ではなく、自分の想いをハッキリとさせておく必要があります。

実際に開業するまでや、さらに開業した後に、多くの迷いや悩みがでてくることでしょう。そういった時に立ち戻る場所としても、「開業への想い」を明確にしておくことはとても大切なことです。

■開業にあたり、希望条件の優先順位をつけておく

自身が望む薬局は、どの様なものですか?

・家から近い
・処方元の先生が若い
・繁盛して儲かっている
・対人ストレスが少ない

これらが全て当てはまる案件があれば良いですが、現実問題、そんな夢のような案件はまずありません。

「収益」「立地」「将来性」「費用」「やりがい」・・・。

数ある「希望・要望」のなかで、譲れない条件、妥協できることなど、あらかじめ優先順位をつけておく必要があります。

条件を整理し優先順位を立てることで、案件の見え方も変わり、妥協した項目を理想に近づけていく作業が、「経営」と言えます。

■自己資金と融資額の合算値を明確にする

自己資金はいくらくらい ご用意されていますか?

薬局事業承継にかかった費用の平均は、約2,400万円(当社調べ)です。

案件にもよりますが、自己資金は最低でも現在の年収分程度は用意しておくべき

と言われています。

金融機関から創業資金を借り入れる方も多いですが、融資額は 2,000万円程度がひとつの目安です。現在、個人への融資審査が難しい状況でもありますので、金融期間によっては、もう少し低いこともあります。

融資額と自己資金を合わせた額が、検討できる案件の金額となります。

身内や親族から借り入れできるような環境でしたら、支援のご相談をしておいた方が良いでしょう。

■周囲の理解を得る

独立開業という夢を成し遂げるにあたって意外と多い障壁が家族の反対です。

特に配偶者やお子さんがいらっしゃる場合、家族にとっては日々の生活が維持できるか否かは、とても重要な問題です。

常日頃から開業に対する思いを伝え、理解を得ておきましょう。

良い案件が見つかってから口説き始めるのでは遅すぎます。


承継開業が具体化してきた時の準備事項

■融資相談

良い案件に出会えたとしても、お金の準備ができていなければ開業の夢は実現できません。

全額自己資金で開業される方もいますが、多くの方が融資を利用されます。

どの程度の融資を受けることができるのか、担保評価なども含め事前に把握するため、金融機関に相談しておく必要があります。

また資金が必要となる期間から逆算し、申し込みや着金までのスケジュールを確認しておきましょう。

新型コロナウイルス感染症の影響で、審査までに時間を要するケースが増えてきていますので注意が必要です。

■事業計画

融資を受ける際にはもちろんのこと、経営者として事業計画が立てられるかどうかは、経営を左右させます。

承継開業は、過去の数字を参考にすることができるため、比較的容易に作成することができます。

金融機関へ提出する書類として利用する場合は、融資担当者へ熱い想いをお伝えできるよう、見やすさや丁寧な字を意識しましょう。

■退職の準備

現在の職場がスムーズに退職できるかも重要な要素です。

承継案件は スピードが命です。

退職に4~5ヶ月もかかっていては、案件は他の方に優先されてしまいます。

事前に雇用主の理解を得られていれば理想的ですが、そうでない場合は退職のしやすいポジションに身を動いておくのも重要な準備と言えます。


承継案件を紹介してもらうために行っておく必要なこと

開業を考えてから、どこまでの準備が整っていますか。

CBコンサルティングでは、お問合せいただいた方へのヒアリングをさせていただいており、開業準備についてもアドバイス等をさせていただいております。

お気軽にご相談ください。