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スタッフコラム

承継案件の良し悪しを見極める3つのポイントとは


承継開業案件の判断ポイントは決まっていますか?

調剤薬局の承継開業を進めていくのに最も重要なのは、開業者自身が「どのポイントで承継案件を検討するのか」という判断軸をもっておくことです。

新規で薬局を開設する形での開業よりも売上の見込みなどがあり、判断材料が多いことから、承継開業の方が安心であると考えることも多いでしょう。

しかし、判断材料が多いことは逆に、いろんな案件に目移りしてしまうことにも繋がります。そのため、承継開業の案件の良し悪しを判断する基準を自分の中に持つことが重要なのです。

とは言っても、ではどこを重点的に見れば案件の良し悪しを判断できるのかという基準はほしいところではないでしょうか。今回は調剤薬局の承継案件を年間50件以上成功に導いている当社が、調剤薬局の承継案件の良し悪しを見極める際の3つのポイントをご紹介します。



■承継開業における案件の見極めポイントは大きく3つ

1:承継後の収益確保は可能か
まず、承継開業でも新規開業でも、収益性がどうかというのは調剤薬局という事業を展開するうえで最も大切となります。

承継開業の案件であれば、現在の薬局の売上や利益状況がわかりますが、提示された数値そのままを信じるのではなく、自分が承継した後収益がそのまま継続可能なのか、現在の収益が振るわない場合には改善が可能なのかを検討する必要があります。

現在の薬局の運営状況が収益性が高くても、経営者の変更や外部状況によって現在の収益性が維持出来ない可能性もありますし、経営方針の変更によって赤字体質が改善できることもあります。

現在の収益状況が何を理由にその数値になっているのかを、提供された資料を軸に見ていくことが重要です。

2:自身の承継イメージと合致するか
次に承継開業案件を見極めるポイントは、ご自身の承継イメージと一致する案件であるかどうかです。

調剤薬局は事業であるため、収益確保ができるかどうかは重要なポイントではありますが、独立を検討するのは収益性以外にも判断する軸があるでしょう。

在宅医療に注力したい、地域に根付いた仕事をしたい、もっとゆっくりと仕事ができる環境に変更したいなど、承継開業に向けた希望のイメージがあるでしょう。そうした希望のイメージが承継によって叶えられるかをよく検討すると良いでしょう。

3:承継後の生活がイメージできるか
次のポイントは、「薬局承継後の生活がイメージできるか」です。調剤薬局を承継すれば、承継した薬局での仕事が中心になる生活となることでしょう。

通勤や営業時間に伴う仕事の時間や、家族との生活環境の変化についてもよく検討すると良いでしょう。承継開業を行うために引っ越しを検討する方もいらっしゃいます。承継後の生活も含めてイメ―ジをし、その薬局を承継できるかどうか検討してみましょう。




■良し悪しは案件の条件だけではない

ここまで、調剤薬局の承継案件を国内トップクラスでサポートしてきた当社から見た案件良し悪しを判断するポイントについてご紹介してきました。

しかし、案件の見かけだけの情報や条件だけが良し悪しを判断する材料にはなりません。調剤薬局の運営には処方元の先生との関係性や、引き継いでいただく経営者との人間関係、そして一緒に働くことになる従業員の方との関係性もあって成り立つものになります。そういった人間関係や、職場環境の雰囲気など数字に表れない部分も非常に重要な案件の判断ポイントになります。