薬局業界の経営支援を行う株式会社CBコンサルティング(本社:東京都港区、代表取締役:金城 和樹、以下 CBコンサルティング)と高齢者住宅を核に地域連携を図り、地域包括ケアシステムの構築を支援する株式会社CBリサーチ(本社:東京都港区、代表取締役:鎮目 努、以下 CBリサーチ)は、2025年9月6日(土)14:00~16:00に、「未来を紡ぐ変革―深化、拡大、承継のその先へ」と題した無料オンラインセミナーを共催いたしました。

セミナー当日は、元 薬局経営者で薬局の第三者承継の経験があり、現在はCBコンサルティング コンサルティング事業本部 副本部長の村山 悠が「“ 選ぶ ”ことから始まるこれからの薬局経営」、また、ファルメディコ株式会社 代表取締役社長の狭間 研至 氏が「経営環境の変化と中小薬局の“ 3つの選択肢 ”」をテーマとする2つの講演と、薬局経営者様(2法人 計2名)を交えた「わたしが選んだ“ 薬局経営のかたち ”」と題したトークセッションを行いました。
セミナー概要
| 講演 | 「“ 選ぶ ”ことから始まるこれからの薬局経営」 |
| 演者 | 村山 悠(CBコンサルティング / 薬剤師・元薬局経営者) |
薬局業界を取り巻く経営環境は、経営者の高齢化による承継問題や医療費抑制に向けた各種報酬改定、大手ドラッグストア企業参入による競争激化、さらにはオンライン服薬指導や電子処方箋などDX化の推進など、急激に変化しています。本講演では、このような環境下において、自社が地域での役割を果たしていくために、どのような選択肢が考えられるのか考察しました。
薬局業界はプロダクトライフサイクルにおける「衰退期」へ突入していると考えられます。CBグループが提供しているサービス「企業診断」「価値算定」「人事領域診断」を通して自社を知っていただき、衰退期戦略として①残存者利益の確保、②新市場の開拓、③早期撤退を “選ぶ”ことから始めていただきたいと思います。

本講演の詳細については、下記コラムをご参照ください。
コラムURL(https://www.cbconsulting.co.jp/column/market_outlook/4080)
セミナー総括
セミナーには、薬局経営者・経営層や管理職を務める薬剤師を中心に70名程度が聴講しました。CBコンサルティングとCBリサーチが実施した参加者アンケートによると、セミナー参加前の「貴社が“生き残る”ための方向性」として回答が最も多かったのは「規模拡大(新規出店・買収)」でしたが、セミナー参加後は「従業員の育成、モチベーション強化」の回答が最も多く、また「新規事業への取り組み」の回答も増加しました。参加者からは今後のセミナーテーマとして「新規事業」や「人材関連」を希望する声が多くあがり、セミナーを通して衰退期戦略をどのように選ぶのか、経営の考え方に変化が見られました。
セミナー共催の背景
中小薬局を取り巻く環境が激変する中で、すべての経営者に求められているのは ”自社にとって最適な未来” を描くことです。しかしながら、未来を描く”選択肢”や”進め方”を正しく把握できていない経営者も少なくありません。
そこで本セミナーでは、業績改善や新たな市場開拓、組織の再設計、地域における役割の見直し、そして次世代への承継などといった、薬局経営の「変革」における多様な選択肢を提示し、それぞれにおける課題や必要な備えを具体的に解説しました。
講演者紹介
村山 悠 (むらやま・ゆう)
元 薬局経営者、株式会社CBコンサルティング コンサルティング事業本部 副本部長
薬学部卒業後、外資系製薬企業にて営業とマーケティングに従事。その後、急逝した実父の経営する薬局を承継するが、M&Aで薬局の譲渡を決断。M&Aをした当事者としての経験を活かしたいと考え、医療・介護業界に特化しM&A仲介も手掛ける株式会社CBパートナーズへ入社。その後、株式会社CBコンサルティングに異動し、薬剤師・親族承継・M&A等のこれまでの経験を活かし、薬局の経営支援に携わる。
狭間 研至 (はざま・けんじ)氏
ファルメディコ株式会社 代表取締役社長、一般社団法人 日本在宅薬学会 理事長、医療法人嘉健会 思温病院 理事長、医師、医学博士
1995年大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部付属病院、大阪府立病院(現 大阪急性期・総合医療センター)、宝塚市立病院で外科・呼吸器外科診療に従事。2000年大阪大学大学院医学系研究科臓器制御外科にて異種移植をテーマとした研究および臨床業務に携わる。2004年同修了後、現職。 医師、医学博士、一般社団法人 日本外科学会 認定登録医。 現在は、地域医療の現場で医師として診療も行うとともに、一般社団法人 薬剤師あゆみの会・一般社団法人 日本在宅薬学会の理事長として薬剤師生涯教育に、多数の大学薬学部での非常勤講師として薬学教育にも携わっている。
中北 英紀 (なかきた・ひでき)氏
株式会社百合ヶ丘調剤室 代表取締役
60代後半の元 薬局経営者。薬局をM&Aで大手に譲り、現在は医療・薬局の経営相談などを行う。薬と体のしくみを親子で理解できる絵本の出版やギターアルバムの制作などユニークな取り組みを行う。
大野 麻由 (おおの・まゆ)氏
有限会社藤井薬局 代表取締役
2009年、名城大学薬学部卒。製薬会社でMRとして勤務した後、2012年7月より有限会社藤井薬局にて薬剤師業務に従事。2022年5月、父からの継承にて代表取締役に就任。愛知県あま市にて調剤薬局を2店舗、同県大治町にて高齢者対応賃貸住宅を運営中。地域に人を残すことを目標に、地域医療インフラとしての薬局の在り方を模索しながら、一地元企業として、介護、飲食、保育など、他分野でも地域に貢献をしたいと考えている。
お問い合わせ先
| 「企業診断」「価値算定」に関するお問い合わせ先
株式会社CBコンサルティング コンサルティング事業本部
E-MAIL:info-cbc@cb-hd.co.jp
TEL:0120-987-460(平日 9:00~18:00)
| 「人事領域診断」に関するお問い合わせ先
株式会社CBホールディングス 人財開発支援課
E-MAIL:info-cbc@cb-hd.co.jp
TEL:03-6430-3903(平日 9:00~18:00)