TOP コラム 事業継承・M&A支援 「「もう」は「まだ」、「まだ」は「もう」なり」

事業継承・M&A支援

  • 2017.12.22

「「もう」は「まだ」、「まだ」は「もう」なり」

「「もう」は「まだ」、「まだ」は「もう」なり」

株式の売買の格言に、

「「もう」は「まだ」なり、「まだ」は「もう」なり」

というのがあります。

言葉の意味は、もう株価が底だと思えるようなときは、

まだ下値があるのではないかと一応考えてみなさい。

反対に、まだ下がるのではないかと思うときは、

もうこのへんが底かもしれないと反省してみては

どうか――というものです。

基本は上場株式の売買をする際に使う言葉ですが、

非上場企業にも当てはまる、と実感しています。

売主様によっては、何十年も経営してきた我が子同様

の事業を売却することは一大事です。

一大事ですから、相当の体力・精神力が必要です。

経営者は自身に自信のある方がほとんどでしょうから、

「俺はまだ大丈夫」と思われている方も多いのでは

ないでしょうか。それは「もう」かもしれません。

高齢オーナー夫人の一言

とある案件のクロージングがひと段落した後、

奥様から言われたことが忘れられません。

奥様、私の目をじーっと見つめながら、

  

「私は今回の件、ずっと反対だったんです。

  まあでも、あなたが熱心だったから。

  主人の我儘に付き合ってくれてありがとう。

  今では、元気なうちにこういうことが出来て

  良かったとも思うわ。本音は、あと2.3年は健康の為

  に経営して欲しかったけど。

  あなたと会えて良かったし、悪かった。

  正直両方の気持ちがあります。

  これからもよろしくね」

体力・精神力が充実しているうちであれば、

満足のいく事業承継を実現する可能性が高まります。

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