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事業継承・M&A支援

  • 2018.03.26

売り時を逃してしまった事例

売り時を逃してしまった事例

売り時はいつか?

M&Aを検討するにあたって、「いつ売却するのがいいのか」という
ご質問をよく頂きます。
価格だけを考えた場合、なるべく早く売った方が
高い価格が付く可能性が高くなります。
報酬改定により段々と調剤薬局業界全体の収益性が落ちてくる為です。

一方で、価格以外の様々な意思決定要因があるのも事実です。
ご家族のこと、従業員のこと、門前医療機関のこと、
そしてご自身のこと。
売却のタイミングというのは、中々判断が難しいものだと感じます。

事例の紹介

私が経験した事例をご紹介します。

・病院門前の1店舗経営をしている売主様
・以前は業界不安から譲渡を検討していたが、
 収益性は全く問題無かったため譲渡見送り
・しかし、その後病院との間に別企業の新規出店が
・報酬改定もあり、売上は年々すごい勢いで減っていき、
 再度譲渡検討するも、もう買い手がつかない状況に
・経営を立て直そうと多額の借り入れもしており、債務超過
・業績が問題無かった頃に代表個人で家を購入し、
 多額のローンが残っている
・60台半ばなのにまだまだ働かないといけない

結果論ですが、この売主様は売り時を逃したと感じておられました。

よく譲渡対価が現在の役員報酬の何倍、という比較をしますが、
これも今の役員報酬がその数年継続できること大前提の話です。
現実的には様々な報酬低減リスクがあります。

もちろん、必ずしも売却が正解の選択肢ではありません。
早めから様々な選択肢を吟味しておくことが大切なのだと思います。

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